バタイユの哲学を知るのにおすすめの本
ジョルジュ・バタイユの思想を学ぶといってもいろいろな段階があるので、入門編から発展編まで人気おすすめ著作を紹介することにした。
バタイユの思想を楽しみながら知りたいという人は入門編、深く知りたいという人は発展編の著作を読むべしだ。自分のレベルに合わせて読んでみることをお勧めする。
他に、ニーチェ、ベンヤミン、サルトル、メルロ=ポンティ、ボーヴォワールのおすすめ入門書・解説本・著作を紹介している。
また「本格的な人向けおすすめ世界の哲学書」も紹介している。
ぜひそちらもご覧ください。
入門編
酒井健『バタイユ入門』
バタイユの哲学をわかりやすく解き明かそうとした入門書。バタイユ思想の難解さのゆえにか、入門書らしきものはほとんどなく本書が唯一と呼べるものではないか。
哲学者バタイユの生い立ちや思想の変遷が分かる。
著者はバタイユ研究者としても有名な酒井健氏。
発展編
佐々木雄大『極限の思想 バタイユ エコノミーと贈与』
バタイユの思想を「エコノミー」という観点から読解する新しい書物。
バタイユは文学論や思索書などが有名であるが、「エコノミー」という観点から人間全体を考察している。つまり「エコノミー」論を読解する本書からはバタイユの人間学を学ぶことができる。
入門書ではなく、ちょっと変わった切り口からバタイユの思想に飛び込む解説書なので、その点はご注意を。
伊藤直『戦後フランス思想ーサルトル、カミュからバタイユまで』
戦後フランス思想は哲学と文学が密接に関わりあいながら形成された。その中で両者を越境する形で、サルトルやカミュ、ボーヴォワール、メルロ=ポンティ、バタイユという思想家が誕生していったのである。
本書では彼らの論争などを追い、戦後フランス思想の時代精神を解き明かす。
他の文学や科学、映画作品にも挑戦してみよう
本記事ではバタイユの入門書・解説書を紹介しましたが、他に文学作品や映画作品、科学関連作品などを嗜むと、より一層哲学を楽しめると思います。
文学や映画作品に関しては、芥川龍之介は「芥川龍之介のおすすめ作品」、ル=グウィンは「ル=グウィンのおすすめ作品」、ヘッセは「ヘルマン・ヘッセのおすすめ作品」、新海誠は「新海誠のおすすめ人気映画作品」、アインシュタインは「アインシュタインのおすすめ入門書・解説書」で紹介しています。ぜひご覧ください。



