フロムの哲学を学ぶのにおすすめの本
エーリッヒ・フロムの心理学を学ぶといってもいろいろな段階があるので、入門編から著作まで厳選して人気おすすめ著作を紹介することにした。
フロムを楽しみながら知りたいという人は入門編、フロムを深く知りたいという人は著作から読むべしだ。自分のレベルに合わせて読んでみることをお勧めする。
また、他のおすすめ書物は「ニーチェのおすすめ入門書・解説書」「マルクスのおすすめ入門書・解説書」「フロイトのおすすめ入門書・解説書」「ユングのおすすめ入門書・解説書」「ラカンのおすすめ入門書・解説書」「本格的な人向けおすすめ世界の哲学書」で紹介している。
ぜひそちらもご覧ください。
入門編
岸見一郎『今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる』
今を生きる思想シリーズのフロム編。100ページ程度の分量でフロムの思想を学べる。
フロムの思想とその思想が生まれた時代背景、そしてその思想の現代への応用とこの3点に焦点を当てて解説がなされるので、そこをかいつまんで知りたい人におすすめの一冊である。
著者は『ティマイオス/クリティアス』(プラトン)などの翻訳がある岸見一郎氏。
鈴木晶『フロムに学ぶ「愛する」ための心理学』
フロム『愛するということ』の翻訳者が『愛するということ』のガイドブックとして書いたものが本書である。
『愛するということ』では、フロムは愛を技術だといったり、愛が失われた原因を人間の社会構造に求めたりする。
そういったフロム的な視点から、愛を考えてみるのはいかがだろうか。
安田一郎『人と思想 60 フロム』
人と思想シリーズのフロム編。
第一部ではフロムの生い立ちを、第二部以降ではフロムの著作や論文から彼に思想をわかりやすく解説する。
フロムの生涯から彼の思想を知りたい人におすすめの一冊となっている。
著作
鈴木 晶訳『愛するということ』
フロムの主著。本書は1991年に出版されたものに改訳を施して、2020年に新たに出版された新装版である。
訳者は『フロム学ぶ「愛する」ための心理学』を執筆した鈴木晶氏。
他の文学や映画作品にも挑戦してみよう
本記事ではフロムの入門書・著作を紹介しましたが、他に文学作品や映画作品などを嗜むと、より一層哲学を楽しめると思います。
文学や映画作品に関しては、芥川龍之介は「芥川龍之介のおすすめ作品」、ル=グウィンは「ル=グウィンのおすすめ作品」、ヘッセは「ヘルマン・ヘッセのおすすめ作品」、新海誠は「新海誠のおすすめ人気映画作品」で紹介しています。ぜひご覧ください。




