ライプニッツの思想を学ぶのにおすすめの本
ゴットフリート・ライプニッツの思想を学ぶためのおすすめ本を紹介する。
ライプニッツ哲学を楽しみながら知りたいという人は入門編から、ライプニッツ哲学を深く知りたいという人は著作から読むべしだ。自分のレベルに合わせて読んでみることをお勧めする。
また、スピノザ哲学の入門書は「スピノザ哲学のおすすめ入門書・解説書」、デカルトの入門書は「デカルト哲学のおすすめの入門書・解説書」、フッサールの入門書は「フッサールのおすすめ入門書・解説書」、論理学・分析哲学の入門書は「論理学・分析哲学のおすすめ入門書」、世界のおすすめ哲学書は「本格的な人向けおすすめ世界の哲学書」で紹介している。ぜひこちらもご覧ください。
入門編
酒井潔『人と思想 ライプニッツ』
ライプニッツ研究の本も出版している酒井潔の入門書である。ライプニッツの生涯からその思想まで詳細に追う。ライプニッツがどのようにして思想を作り上げてきたのか、生きてきた時代や生涯からその全体像を知りたい人におすすめの一冊である。
酒井潔/佐々木能章編『ライプニッツを学ぶ人のために』
酒井潔と『形而上学叙説 他五篇』を訳した佐々木能章の編集によるライプニッツのガイドブック。第一部の哲学思想編では、論理、自然、人間、モナドに分けて解説がなされる。第二部の資料編では主要著作解題などライプニッツに関する様々な資料が紹介される。
著作
形而上学叙説 他五篇(New!)
中期の代表作である「形而上学叙説」等の新訳である。他、「アルノー宛書簡(抜粋)」「デカルト『哲学原理』評釈」など五篇が収録されている。後年のモナドの思想の萌芽を見ることができる著作であり、『モナドロジー』を読む前に読んでもいいかもしれない。
モナドロジー 他二篇
長らく翻訳が更新されなかったのだが、2019年に谷川多佳子(デカルト『方法序説』や『情念論』の翻訳を手掛ける)、岡部英男訳で新訳として登場。ライプニッツの代表作であり、モナドの定義(「モナドには窓がない」で有名)から神と精神の関係まで広範な領域を論ずる。