デューイを学ぶ人のために
ジョン・デューイ(1859-1952)はアメリカの哲学者、心理学者、教育者です。プラグマティズムの主要人物の一人として、哲学や教育の分野で大きな影響を与えました。
本記事では、デューイのおすすめ入門書・解説本・著作を紹介します。
他に、ダーウィン、カント、ヘーゲルのおすすめ入門書・解説本・著作を紹介しています。
また「プラグマティズムのおすすめ入門書・解説書」「本格的な人向けおすすめ世界の哲学書」も紹介しています。
ぜひそちらもご覧ください。
入門編
上野正道『ジョン・デューイ 民主主義と教育の哲学』
デューイ研究者によるデューイの入門書。
本書では、デューイのプラグマティズムや進歩主義教育、民主主義の思想を、生涯や社会的背景と結びつけながら平易に解説する。
また、デューイの思想の現代的な意義も知ることができる。
実は、デューイの教育論(「Learning by Doing」や「経験の再構成」)は現代の教育改革(アクティブラーニング、探究学習、シティズンシップ教育)にかなりの影響を及ぼしている。
デューイの教育論を学べば、教育論史の中での現代の教育論を理解することができる。
デューイの教育論を解説している入門書では本書に優るものはない。
山田英世『人と思想 23 J・デューイ』
「人と思想」シリーズのデューイ編。
デューイの少年時代から晩年までの生涯を詳細に追い、彼のプラグマティズムや教育理論(特に「問題解決学習」や「進歩主義教育」)、倫理学、社会哲学(民主主義の理論)を体系的に解説する。
デューイの生涯から学びたいという人におすすめの一冊である。
著作
『経験と教育』市村尚久訳
1930年代、アメリカの教育界では、伝統的な教育(知識の伝達や規律を重視)と進歩主義教育(子供の興味や経験を重視)が対立していた。
デューイは、伝統的教育と進歩主義教育のどちらか一方を選ぶのではなく、両者の長所を統合しより効果的な教育実践を提案しようとした。
そのような中で、1938年『経験と教育』を発表。
本書では、単なる知識の詰め込みや無秩序な自由放任ではなく、「経験」を中心とした教育が重要だと主張。経験に基づく学びの理論を簡潔に提示した。
読みやすく、思想がほぼ固まった最後期の著作なので、ここからデューイの教育論を学んでも良い著作である。



