本格的な人向け哲学書おすすめランキング30選|古典・名著から最新まで

本格的な人向け哲学書おすすめランキング30選|古典・名著から最新まで
目次

哲学は入門書から入るべきか哲学著作から入るべきか。

 結論としてはどっちでも良い。哲学への入門の仕方は人それぞれである。入門書から入る人もいれば哲学書から入る人もいる。正解はない。ただし、そのあと入門書だけ読んでるのではダメだし、原著しか読まないのもよくない。哲学書を読んで自分はこういう読みをするという自分なりの読み方を自覚することが哲学書を読むということである。そのためにある程度の相対化も必要で、他の人がどんなことを考えるているのか他の解説書などで知っておくことが重要である。あとは量を重ねていこう。読みまくればなんとなく哲学が分かってくる。

 今回は哲学書だったらどれから読めばいいの?と悩んでいるあなたに、その哲学者の主著から選りすぐったものを勝手にランキング形式でご紹介。古代に興味があればプラトンから、現代哲学に興味があればデリダなどの著作をまず手に取るのが良い。そこから徐々に哲学書の範囲を広げていこう。教養としても知っておいた方が良い。

1位〜5位:5大哲学者のおすすめ著作

 哲学者を5人挙げるとしたら誰?という問いがあって、それに選ばれるのが、プラトン、アウグスティヌス、デカルト、カント、ハイデガーである(諸説あり)。1位から5位まではその五人の哲学者の著作がランクイン。

1位:カント『純粋理性批判』(1781年)

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 やはり哲学書といったら1位はこれ。大陸合理論とイギリス経験論をつなぎ合わせることで完成したカントの主著『純粋理性批判』。そこで彼は超越論的哲学という主観性の哲学を立ち上げた。主観というOSが存在するという大転回。しかし、その前提にはアンチノミーの発見があった?現代哲学のうねりは全てここから始まる。

2位:デカルト『省察』(1641年)

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 疑いえないものってなんだ?中世神学の時代も過ぎ去り基盤が不確かとなっていった時代に、唯一で絶対確実な真理を打ち立てるのに情熱を注いだのがデカルトである。そのデカルトの形而上学の全てが詰まっている、それが『省察』だ。あらゆるものを徹底的に疑う方法的懐疑の末に到達した真理とは!

詳しく解説:デカルト『省察』超入門|目的、主題、要約、名言、有名な箇所を分かりやすく解説

3位:ハイデガー『存在と時間』(1927年)

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 20世紀最大の哲学書と呼ばれる『存在と時間』。存在とは何か、ついに存在の意味を問う時代がやってきた。格別な存在者である現存在は、不安に打ち勝ち本来性にまでたどり着くことができるのか。ハイデガー存在論の後世への影響は計り知れず、堂々の3位ランクイン。

詳しい解説 >> ハイデガー『存在と時間』解説|目的、主題、要約、有名な話題を紹介。

4位:プラトン『国家』

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 プラトンの中期対話編。副題は「正義について」。国家とは、政治の目指すべきあり方とは。プラトンのイデア思想を個人だけでなく国家にまで貫徹させようとした壮大な哲学体系がここにある。共産主義やユートピア文学に多大な影響を与えたフッサールの主著であり名著。

5位:アウグスティヌス『告白』(397~400)

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 「取りて読め」。アウグスティヌスは決定的な回心をする。幼少期の過ちと怠惰、青年期の放埒から信仰に目覚めるまでのキリスト教最大の教父、アウグスティヌスの生々しい告白。それでいて時間論などの精密な考察も数多く含まれる。現代哲学の方向性を示した教父哲学である。

6位〜10位:言わずと知れた大哲学者たち

6位:アリストテレス『形而上学』

 千年以上にわたって西洋の世界観に決定的な影響を与えたばかりでなく、西洋哲学の枠組みも規定した名著。哲学の最も根本的な問題の探究をめぐってアリストテレスは奮闘する。形而上学を知らずして次のステップには進めない。

7位:デリダ『エクリチュールと差異』(1967年)

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 初期の代表作。痕跡、差延、脱構築などのデリダ的概念がここに展開される。異色の論文集であり、フーコー、レヴィナス、フロイト、バタイユ、レヴィ=ストロースの読解を縦横無尽に駆け巡る。ここからフランス現代思想が始まる。

8位:ニーチェ『善悪の彼岸』(1886年)

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 ニーチェ『ツァラストゥストラはかく語りき』との姉妹作。過去の哲学がキリスト教の道徳的前提を暗黙のうちに受け入れていたことを徹底批判。本来の哲学はこれら秩序・道徳に対する反対運動でなければならない。善悪を超えて彼岸へ、そこには何が待ち受けているのか。

9位:ベルクソン『意識に直接あたえられたものについての試論』(1889年)

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 ベルクソンの博士論文であり主著。感覚や情緒、それらの多様性とそれらが「持続」において展開する有機的組織化の考察を通じて、全く斬新な行為論・自由論が提示される。フランス・スピリチュアリスムの決定的著作。

10位:ヘーゲル『精神現象学』(1807年)

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 ヘーゲルの主著。カント、フィヒテ、シェリングを乗り越えてドイツ観念論の最終地点へ。観念論の立場から弁証法を展開し、絶対精神へと至る。その道程はいかなるものだろうか。後世の哲学とりわけマルクス主義などに決定的な影響を与えた大著である。

11位〜20位:一度は読んでみたい哲学書

11位:フロイト『性と愛について語る』

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 精神分析という新たな学問分野を生んだフロイト。彼が哲学に持ち込んだのは性や死の欲動、無意識というまったく新しいものであった。本書では性や愛に関するフロイトの重要論文を収録。そこで、社会の性に対する抑圧のメカニズムがフロイトによって暴かれていく。

12位:ヒューム『人間本性論』(1739年)

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 人間本性とはなんだろうか。それを追求したヒュームの代表作が本書『人間本性論』である。ヒュームは徹底した懐疑論者だったのだろうか。ヒュームは自らの懐疑論を「緩和された懐疑主義」と呼んでいる。ヒュームは懐疑の末に、それを理性に解消するのではなく、緩和したまま残すという態度をとった。そこがヒュームの魅力であり、その魅力が存分に現れているのが本書だ。 

13位:フッサール『イデーンI』(1913年)

 現象学の創始者フッサールの主著である。本書では現象学の根本的な方法、現象学的還元の思想が本格的に導入される。エポケーの先に開かれる現象学的領野はどのようなものなのか。意識の本質である志向性の解明を軸に人間の意識の全てが解明されていく。

14位:フーコー『監獄の誕生』(1975年)

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新潮社
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 フランス現代思想の一人、フーコによる権力論である。規律・訓練などの概念を使って、権力の発展とその構造について、人間がどのように権力と向き合っているのかを古代から遡って徹底的に解明していく。

15位:マルクス『資本論』(1867年)

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 ドイツの社会学者カール・マルクスによる経済学の書である。ドイツ哲学の集大成とされるヘーゲルの弁証法を批判的に継承した上で、それを経済学に応用し、資本主義的生産様式や資本の運動所法則を明らかにし、唯物論哲学を唱えた。共産主義の思想に決定的に影響を与えた書物である。

16位:ハンナ・アーレント『活動的生』(1958年)

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 ユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントの哲学的主著『人間の条件』のドイツ語版。アーレント思想の核心をなす現代の古典である。人間における労働・仕事・活動という三つの能力を切り分けながら、人間の条件を徹底的に考察していく。

17位:ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』(1819年)

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 ヘーゲルと同世代の哲学者であるショーペンハウアーの主著『意志と表象としての世界』カント哲学を引き継ぎながら認識論の世界に意志の力を注ぎ込んだ全く新しい哲学。ショーペンハウアーの意志優位の哲学が、現代思想の源流の感性優位の哲学の土台を形作る。

18位:ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(1921年)

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 言語哲学の基礎を形作ったヴィトゲンシュタイン唯一の生前刊行作『論理哲学論考』。体系的に番号づけられた「命題」からなる本書は、世界を論理空間として形作る。それでは論理空間の外側は?「語り得ぬものについては沈黙せねばならない」という名言の意味が、この著作で明らかとなる。

19位:メルロ=ポンティ『知覚の現象学』(1945年)

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 メルロ=ポンティの二つ目の主著が『知覚の現象学』である。フッサールの還元思想を引き継いだ先に待っていたのは、完全な還元は存在しないということであった。そこから独自の身体の哲学が始まる。揺らぎの中で蠢く身体の運動を哲学的に記述する。

20位:レヴィナス『全体性と無限』(1961年)

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 ユダヤ人哲学者レヴィナスの主著。存在論に陥らないようにすればどうすればよいのか。存在論の外部の探究により新たなレヴィナス哲学が開かれる。それは無限という他者の到来を意味するものであった。現代思想の他者論の出発点がここで明らかとなる。

21位〜30位:できれば読みたい哲学書

21位:ドゥルーズ『差異と反復』(1968年)

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 フランス現代思想の差異の思想がここに。フランスの哲学者ジル・ドゥルーズは本書で同一性の問題に焦点を当て、そこから同一性で処理できないような差異とその反復の過程を明らかにする。

22位:キルケゴール『死に至る病』(1849年)

 「死に至る病とは絶望である」。それまでのヘーゲル的な理性主義の哲学を批判し、新たなる実存思想の立場から哲学を開始する。絶望に陥った人間精神の心理を事細かに描写し考察するさまは圧巻である。人間にとっては死とはいったい何なのだろうか。

23位:カンタン・メイヤスー『有限性の後で』(2006年)

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 現代を生きる思想家メイヤスーの主著が『有限性の後で』。カント的な有限性の後に開かれる別の可能性とは一体何なのか。そこに登場するのは別様にいくらでも切り替わる偶然性だった。思弁的実在論の最先端をなすおすすめ著作。

24位:スピノザ『エチカ』(1677年)

 ユダヤ教を破門されたスピノザはスコラ哲学とデカルトを徹底的に研究した。そこから新たなる倫理学(エチカ)が開かれる。幾何学的秩序によって論証された本書によって、われわれが今いる場所でどのように住み、どのように生きていくのかを解き明かしていく。

25位:トマス・アクィナス『神学大全』

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 中世スコラ哲学の大著といえばトマス・アクィナス『神学大全』。未完の大著であり、問われている問題は合計512命題。理性と啓示(信仰)の融合がはかられ、読者がキリスト教信仰に関する事柄でも理性で納得することができるよう書かれた意欲作。

26位:サルトル『存在と無』(1943年)

 実存思想を切り開いたサルトルの哲学的主著『存在と無』現象学にハイデガー由来の存在論にヘーゲル的弁証法を合体させてできた思想は、存在と無の戦いであった。日本で一世を風靡したサルトル独特の存在論へご招待。

27位:ルソー『人間不平等起源論』(1755年)

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 哲学者ジャン=ジャック・ルソーによる政治哲学の著作。題名の通り人間の不平等の起源を考察した著作である。ルソーによれば原初の状態(自然状態)においては教育・言語・階層もないため不平等は存在しない。それではどのように社会によって不平等が作られているのか。後世にも大きな影響を与えた必読書。

28位:カトリーヌ・マラブー『わたしたちの脳をどうするか』(2004年)

 現在フランスで最も注目される哲学者の一人であるカトリーヌ・マラブーは人間の脳に焦点を当てる。脳とは単なる科学的な存在ではない。それは哲学的、そして政治的な存在である。物の側に哲学の可能性を見出していく現代思想の最先端。

29位:ライプニッツ『モナドロジー』(1720年)

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 ライプニッツの哲学といえばモナドロジーである。モナドとは単純な実体のことで「モナドには窓がない」という言葉が有名だ。まったく他と関係しない単純な実体モナドが、いかにして他のモナドと調和するのか。モナドの表象から神の存在まで、広範な領域を取り扱う。

30位:パスカル『パンセ』(1670年)

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 天才数学者兼哲学者パスカルによる、人間の真の幸福とは何かを追求した不朽の名著『パンセ』。理性賛美の風潮が高まった17世紀。その風潮に疑念を抱いたパスカルは人間理性の限界と可能性について考える。

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