カール・シュミットのおすすめ入門書・解説書を4冊紹介|シュミットを読もう!

カール・シュミットのおすすめ入門書・解説書を4冊紹介|シュミットを読もう!

カール・シュミットの思想を学ぶのにおすすめの本

 カール・シュミットの思想を学ぶといってもいろいろな段階があるので、厳選して人気おすすめ入門著作を紹介することにした。

 また、カントの入門書は「カントのおすすめ入門書・解説書」、マックス・ウェーバーの入門書は「ウェーバーのおすすめ入門書・解説書」、アーレントの入門書は「アーレントのおすすめ入門書・解説書」、デリダの入門書は「デリダのおすすめ入門書・解説書」、世界のおすすめ哲学書は「本格的な人向けおすすめ世界の哲学書」で紹介している。ぜひこちらもご覧ください。

入門編

蔭山宏『カール・シュミット ナチスと例外状況の政治学』

 M・ウェーバー以降、最大の政治思想家と言われることもあるカール・シュミット。彼の主要著作を読み解きつつ、七〇年に及ぶ思想の変遷を辿る。シュミットの思想と理論の歩みが理解できる。

ラインハルト・メーリング『カール・シュミット入門 ―― 思想・状況・人物像』

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 ドイツの研究者が書いたシュミットの入門書。シュミット研究の最先端であるドイツでの最新の知見を取り入れながら、シュミット像を刷新していく。カール・シュミットとはなんだったのか。評伝的に人生を追いながら。その実像に迫る。かなり詳しく解説してくれているといえるだろう。

牧野雅彦『危機の政治学 カール・シュミット入門』

 シュミットの全主要著作を彼の人生と具体的な史実との関連の中で読み解いていく。「友敵理論」や「例外状態」などシュミットが生み出した概念もその背景から理解できるかなりおすすめの一冊。

仲正昌樹『カール・シュミット入門講義』

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 主要著作を徹底的に読解していくタイプの入門書。『政治的ロマン主義』『政治神学』『政治的なものの概念』『陸と海と』を解説している。

 難解な著作を分かりやすく工夫して解説しているので、シュミットの思想を理解したい人におすすめの一冊。

著作(文庫)

『政治的なものの概念』

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 カール・シュミットの代表作。政治的なものの本質を「味方と敵の区別」に見出し、政治的概念を刷新する。1932年出版。

ほかに文学や映画作品にも挑戦してみよう

 本記事ではカール・シュミットの入門書・解説書を紹介しましたが、他に文学作品や映画作品などを嗜むと、より一層哲学を楽しめると思います。

 文学や映画作品に関しては、芥川龍之介は「芥川龍之介のおすすめ作品」、ル=グウィンは「ル=グウィンのおすすめ作品」、ヘッセは「ヘルマン・ヘッセのおすすめ作品」、新海誠は「新海誠のおすすめ人気映画作品」で紹介しています。ぜひご覧ください。

 

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