新海誠監督のおすすめアニメ映画ランキング9選

新海誠監督のおすすめアニメ映画ランキング9選

国民的アニメ作家新海誠監督のかんたんな経歴

 いまや国民的アニメ作家になった新海誠監督。メガヒットを記録した『君の名は。』で、新海監督を知った人も多いのではないでしょうか。

 元々エロゲの制作に関わっていた新海は、『ほしのこえ』でアニメ映画界にデビューしました。独特な感性、作り込まれた作画、パソコン一つでほぼ一人で作り上げた根性。それになにより「キミとボク」の関係が世界の危機と結びつく「セカイ系」という新たなジャンルを開拓したのです。

 新海の特色は壮大かつ綺麗な青空と雲の描写ですが、それだけでなく都内を美しく肯定的に描いた新しい作家でもありました。

 『ほしのこえ』以降も着実に傑作を生み出し続けた新海は、いまや宮崎駿に並ぶ国民作家であると言えるでしょう。

 本記事では新海の古典的作品から現在の有名な作品まで、ほぼ全作品を網羅的に紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

新海誠監督のおすすめアニメ映画

1位 『ほしのこえ』(2002年)

 新海誠の原点にして最高峰であり、アニメ界に激震をもたらしました。新海の初の劇場公開作品です。

 キャッチコピーは、「私たちは、たぶん、宇宙と地上にひきさかれる恋人の、最初の世代だ。」で、携帯電話のメールでやりとりをとる少女と少年が宇宙と地球で離れ離れになる恋愛映画です。

 否応なく離れていく距離、ズレていく時間、届かないメールなど、泣けます。

 この作品は多くの人に影響を与えました。例えば『インセプション』で有名なクリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』は『ほしのこえ』に影響を受けていると公言しているようです。

>>関連記事:新海誠『ほしのこえ』考察|「届かないメール」とセカイ系

2位 『秒速5センチメートル』(2007年)

 桜花抄、コスモナウト、秒速5センチメートルの3話からなる、一時間くらいの作品です。青春と失敗、ズレていく時間を描いた傑作です。

 小学生の頃に仲良くなった少年と少女が、家族の転勤で離れ離れになり、お互いに大人になる物語です。

 新海の良い意味でのキモさがあふれています。桜花抄からすでに泣きます。この作品に感化されて当時多くの少年少女がキスで永遠とか心とか魂を掴んだと豪語しました。

>>関連記事:新海誠『秒速5センチメートル』考察|喪失を受けとめて

3位 『天気の子』(2019年)

 『君の名は。』の次の作品で、ラッドウィンプスとタッグを組んだ二作目です。

 気候変動により水没する東京と、天気を晴れにできる少女と、少女を見守ることしかできない少年を描きます。

 大人たちから、社会から、世界から逃走する少女と少年。少年は、世界か少女のどちらをとるか、決断を迫られます。

 「青空よりも俺はひながいい!天気なんて狂ったままでいいんだ!」や「おい。まぁ気にすんなよ青年。世界なんてさ、どうせもともと狂ってんだから。」などの名言が飛び交います。

>>関連記事:新海誠『天気の子』考察|『天気の子』と現代

4位 『星を追う子ども』(2011年)

 日本のアニメの継承を考え、ジブリ作品を意識して制作された作品です。しかし評判があまり良くなく、新海はショックで寝込んだそうです。

 ある少年と出会った少女が、少年の弟と先生と共に、地下世界アガルタを冒険する物語です。

 評判は良くないのですが、魅力的なキャラクターと豊かな世界観が見事にマッチしていて、再評価されるべき作品だと思います。

 「手が届きそうだ」や「生きている者が大事だ」などの名言も注目ポイントです。

>>関連記事:新海誠『星を追う子ども』考察|モリサキの孤独・愛・おだやかさについて

5位 『雲のむこう、約束の場所』(2004年)

 劇場公開作品では『ほしのこえ』に続く新海の2作目であり、初の長編アニメ映画です。宮崎駿監督の『ハウルの動く城』、押井守監督の『イノセンス』を抑えて、毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞しました。

 もうひとつの戦後の日本を描いています。南北に分裂した1996年の日本を舞台に、主人公たちは約束の場所を目指して歩き出します。

 映像が綺麗で新海節がより洗練されています。『君の名は。』に似たシーンがあり、いま観るとグッときます。

>>関連記事:新海誠『雲の向こう、約束の場所』考察|喪失した決断の肯定

6位 『君の名は。』(2016年)

 新海アニメの中で最もヒットし、新海を一躍有名にした記念的な作品です。『鬼滅の刃』『千と千尋の神隠し』『タイタニック』『アナと雪の女王』に次ぐ日本歴代興行収入ランキング第5位です。

 東京に暮らす少年と田舎に暮らす少女に起こった入れ替わり。さらに1200年ぶりに「ティアマト彗星」が地球に接近してきて……。

 新海が得意とするズレを用いた巧みなトリックで、観客を驚かせました。空間を時間を超えて二人は出会うことができるのか!!?

>>関連記事:新海誠『君の名は。』考察|忘却の代償、バッドエンドのゆくえ

7位 『言の葉の庭』(2013年)

 雨が降り注ぐ東京を舞台に、靴職人を目指す高校生タカオと古文の教師であるユキノの恋の物語です。

 雨の描写が重要で新海曰く三人目のキャラクターと言われるほどで、8割も雨のシーンでありエンディングテーマの題名は「Rain」となっています。

 ある種のフェティシズム全開のアニメで、この作品が一番好きだというひとも多いです。

>>関連記事:新海誠『言の葉の庭』考察|一人で歩く練習のために

8位 『彼女と彼女の猫』(2000年)

 完全に新海一人で制作した自主制作短編アニメーション作品です。5分弱と短いですが新海の雰囲気が既に確立されています。

 彼女と猫の日常を描いた物語です。都会に一人で暮らす彼女は、偶然一匹の猫を拾います。そこにある日、彼からメッセージが届いて……。

 新海はSF的と日常の二つのモチーフがあり、こちらは日常を描いています。次に制作された『ほしのこえ』とともに観ることをおすすめします。

>>関連記事:新海誠『彼女と彼女の猫』考察|日常にある世界の肯定

9位 『すずめの戸締り』(2022年)

 新海誠の最新作です。予告が公開されていています。どうやら椅子に変身した男性を、少女が持って冒険にでる物語のようです。

 その男性が『星を追う子ども』で最も魅力的なキャラクター・モリサキと似ているという噂があり、期待が高まります。

ほかの映画やアニメにも挑戦してみよう

 新海誠は国民作家として確固とした地位を確立しました。今後ともさらなる名作を生み出し続けてくれることは間違いなしです。

 新海の作品は海外でも評価されており、先ほど紹介したクリストファー・ノーラン監督もその一人です。新海の興味を持った方は、次にノーランやほかの海外映画に触れてみるのもいいかもしれません。

 ノーランは「クリストファー・ノーラン監督のおすすめ映画ランキング11選」で、また『セブン』で有名なデヴィッド・フィンチャーは「デヴィッド・フィンチャー監督のおすすめ映画ランキング11選」で紹介しています。ぜひこちらも参考にしてください。

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