デヴィッド・フィンチャー監督のおすすめ映画ランキング11選

デヴィッド・フィンチャー監督のおすすめ映画ランキング11選

概要

 重厚のサスペンスを中心に、1992年のデビュー当時から注目され続けてきたデヴィッド・フィンチャー監督は、『セブン』や『ファイト・クラブ』など数々の名作を世に送り出してきました。

 アカデミー賞やゴールデングラブ賞など数々の賞を受賞・ノミーネートしており、世界各国で高い評価を得ています。また2020年度から Netflix と四年間の契約をしており、2020に公開された『Mank/マンク』もアカデミー賞にノミネートしています。

 役者と同じ速度でカメラが動く独特な撮影方法を得意とし、音楽や演技に強いこだわりがあります。また、人間の疎外や執着、人生の転落などを主題に据えて、人間の本質に迫る映画を作り続けています。

デヴィッド・フィンチャー監督のおすすめ映画

1位 『セブン』(1995年)

 フィンチャー監督を一躍有名にした映画。キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした猟奇的な殺人事件の犯人を追う二人の刑事を描く。暴力、倫理、猟奇性などの人間に欠かせない負の側面を、ありありと見せつけられます。

 刑事を演じるブラッド・ピットとモーガン・フリーマンが冴え渡ります。特に、理性を超えて衝動的な行為にはしるブラッド・ピットの迫真の演技は一見の価値ありです。

 ダークな雰囲気を得意とするフィンチャー監督のエッセンスが詰まっています。

>>関連記事はこちら:デヴィッド・フィンチャー『セブン』考察|七つの大罪と些細な罪

2位 『ファイト・クラブ』(1999年)

 ブラッド・ピットとタッグを組んだ二作目。公開当初は暴力的であると理由から非難され「マッチョ・ポルノ」と評された問題作。

 資本主義やグローバリズムの歪みを市民の立場から描いている。ラストにはあっと驚く仕掛けがあります。

 また映画の結末などから2001年に起きた9.11を予見した映画とされ、実際9.11が起きた当初はイスラム過激派か『ファイト・クラブ』で描かれた反グローバリズム活動家の犯行かで議論が錯綜しました。

3位 『ゴーン・ガール』(2014年)

 ある日、妻が失踪した男性が、妻の策略によって犯人に仕立て上げられていく。妻による夫への復讐の物語です。

 訳のわからないうちに危険な状態に貶められていくのに恐怖を禁じ得ません。さらにこの映画では大衆の感情も誘導していく様子が描かれていて、より現代的な問題を扱っています。

 なぜ彼女は失望し復讐するのか。彼は救われるのか。二人の結末に目が離せません。

>>関連記事はこちら:デヴィッド・フィンチャー『ゴーン・ガール』考察|演じるというゲーム

4位 『ドラゴン・タトゥーの女』(2011年)

 暴力と倫理を扱ったミステリー映画です。原作はスウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの同名小説です。

 主人公の女性が力強くぶっ飛んでいてかっこいいです。フィンチャーが得意とする暴力描写が冴えわたり、重厚なミステリーに満足すること間違いなしです。

5位 『ソーシャル・ネットワーク』(2010年)

 「Facebook」の創業者マーク・ザッカーバーグを主人公に、会社の設立と同時に起こった訴訟の様子を描いています。

 アカデミー賞では作品賞、監督賞など8部門でノミネートされ、21世紀の「市民ケーン」とまで評されました。

 世界各国の批評家や映画監督から高い評価を得ており、2010年代を代表する一作になっています。

6位 『ゲーム』(1997年)

 フィンチャー監督の三作目。これまた時代精神を巧みに表した名作です。

 プライドの高い主人公が精神的に追い詰められたあと回復する物語です。当時の自己啓発セミナーを思わせる手口で、時代を感じさせます。

 ラストには驚きの展開があります。賛否両論ですが素晴らしい作品です。

>>関連記事はこちら:デヴィッド・フィンチャー『ゲーム』考察|トラウマを治療する

7位 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2009年)

 ブラッド・ピットと組んだ三作目。アカデミー賞は13部門にノミネート、3部門で受賞しました。

 80歳の状態で生まれ歳を重ねるごとに若返るベンジャミン・バトンの生涯を描きます。若返るという奇抜な設定から、愛や他者や人生などの深いテーマを扱います。

 最後赤ちゃんになって亡くなる姿に人生の重さを感じます。

8位 『ゾディアック』(2007年)

 1970年代に実際に起きた猟奇的な未解決連続殺人事件を描きます。

 当時の雰囲気をうまく再現しています。猟奇的で顔の見えない犯人に翻弄される刑事たち。執着や疎外を中心的なテーマとするフィンチャーの本領が発揮されています。

 また当時の科学技術のなさに驚かされます。

>>関連記事はこちら:デヴィッド・フィンチャー『ゾディアック』考察|未解決事件は人を狂わせる

9位 『Mank/マンク』(2020年)

 『Mank/マンク』はデヴィッドの父ジャック・フィンチャーの脚本を映画化したものです。

 名作映画ランキングで5本の指に入る『市民ケーン』の共同脚本家であるハーマン・J・マンキーウィッツの伝記映画です。

 フィンチャーの最新作であると同時に、Netflixと契約して最初の作品です。

10位 『エイリアン3』(1992年)

 デヴィッド・フィンチャーの最初の監督作品です。「エイリアン」シリーズの三作目に当たります。

 残念なことに企画段階でトラブルが多発し、巨額の制作費がかけられたにもかかわらず、批評家から酷評されました。そのためフィンチャーはこの映画を自分の作品と認めないほどショックを受けました。

 とはいえ面白いです。フィンチャーの可能性の萌芽がみられます。

11位 『パニック・ルーム』(2002年)

 大富豪が住んでいた屋敷に手違いで数日早く入居したところ、強盗が押し入り緊急避難用の密室、通称「パニックルーム」に立て篭もる母娘の物語。

 言葉巧みにパニックルームから外に出そうとする強盗犯。密室という極限状態にドキドキが止まりません。

ほかの映画やアニメにも挑戦してみよう

 世界的な人気を誇るディビッド・フィンチャー監督。暴力描写、ダークな雰囲気、謎が謎を呼ぶサスペンス、社会から阻害された人など、彼の映画の魅力は尽きることがありません。

 同時期に活躍するこれまた世界的な映画監督にクリストファー・ノーランがいて、SFの世界観に哲学的な問いと迫力あるアクションが魅力的です。ぜひこの機会にほかの監督の映画も挑戦してみてください。

 ノーランは「クリストファー・ノーラン監督のおすすめ映画ランキング11選」で、また日本のアニメ監督である新海誠は「新海誠監督のおすすめアニメ映画ランキング9選」で紹介しています。

 ぜひこちらも参考にしてください。

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