ル=グウィンの最新おすすめ有名小説7選|代表作、傑作、ランキング

ル=グウィンの最新おすすめ有名小説7選|代表作、傑作、ランキング

概要と作風

 アーシュラ・クローバー・ル=グウィン(Ursula Kroeber Le Guin:1929〜2018年)はアメリカの小説家、SF作家、ファンタジー作家です。

 「SF界の女王」と称されることもあるSF・ファンタジー界の巨匠で、「ゲド戦記」などの作品が非常に有名です。1960年代から活躍しており、その後のファンタジー作品に多大なる影響を与えました。

 作品の特徴としては、人種や性に対する関心が見受けられることです。例えば『闇の左手』では両性具有種族が登場します。また「ゲド戦記」の魔法学院は女人禁制です。

 それではル=グウィンの一級品のおすすめ作品を紹介していきましょう。

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おすすめ作品

影との戦い(1968年)

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 アーシュラ・クローバー・ル=グウィンの最も有名な小説といえば「ゲド戦記」シリーズです。その「ゲド戦記」シリーズの記念すべき第一作が『影との戦い』(1968年)です。

 魔法を学んでいた少年ゲドが、禁じられた術で呼び覚ましてしまった「影」に立ち向かうという物語です。

 21世紀で最も読まれたファンタジー小説、『ハリー・ポッター』シリーズにも大きな影響を与えたと言われています。

闇の左手(1969年)

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 ル=グウィンの代表作にして出世作です。SFファンタジーで世界的権威のあるヒューゴー賞、ネピュラ賞をダブル受賞し、一躍その名を世界に知らしめました。

 ハイニッシュ・サイクルという世界線で語られる作品の第4作品目です。

 両性具有の異星人と地球人との接触を描き、ジェンダーをテーマにした作品です。フェミニストSFの代表作としても知られています。

帰還ーゲド戦記最後の書(1990年)

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「ゲド戦記」の第3作目です。

 大賢人となったゲドが、魔法世界が次々と秩序を保てなくなるなか、若き王子レバンネンと共に、その秩序かいくのため、世界の果てまで旅に行きます。

 宮崎吾朗監督のジブリ作品『ゲド戦記』は、主にこの「さいはての島へ」が原作となっている映画です。

所有せざる人々(1974年)

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『闇の左手』とともにル=グウィンの代表作の一つです。「ハイニッシュ・サイクル」の第5作品目で、こちらもヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の主要3賞を受賞しました。

 アナーキズムや革命社会、資本主義、ユートピア、個人主義と集団主義などのテーマを探求し、SFファンタジーにも関わらず、非常に文学テーマの色濃い作品となっています。

風の十二方位(1975年)

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 アーシュラ・クローバー・ル=グウィンの短編集です。

 なんといっても、ここに収録されているヒューゴー賞受賞作「オメラスから歩み去る人々」は外せません。この作品はドラマ『モズ』や、世界的ベストセラーであるマイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』でも取り上げられています。

 ほかにも『闇の左手』の姉妹中篇「冬の王」やネビュラ賞受賞作「革命前夜」が収録されています。

関連記事:『オメラスから歩み去る人々』オメラスの犠牲者と天皇|あらすじ解説

言の葉の樹(2000年)

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 「ハイニッシュ・サイクル」の7作品目。英語圏におけるSF・ファンタジー作品を対象としたローカス賞を受賞しました。

 惑星アカはエクーメンと接触後、急速に科学技術が発展していきます。そんな状況の中で、エクーメンの観察員であるテラ出身の若き文化人類学者サティが、アカを調査しさまざまなことを発見していく物語です。

空飛び猫(1988年)

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 ル=グウィンは児童文学も書いています。この『空飛び猫』は「空飛び猫」シリーズのル=グウィンの児童文学絵本シリーズの1作目です。

 全部で四作あり、『海辺のカフカ』などで有名な村上春樹が翻訳を行っています。

関連記事:『海辺のカフカ』メタファーとソリッドなもの|あらすじ・解説・意味考察

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ほかの小説や批評にも挑戦してみよう

 本記事ではル=グウィンのおすすめ作品を紹介しました。

 有名で知っている本から、読んだことのない本まであったと思います。どれか一つでも気に入る作品を見つけていただければ嬉しいです。

 ほかに「世界文学のおすすめ」、「日本文学のおすすめ」、「フランス文学のおすすめ」、「イギリス文学のおすすめ」、「感染症文学のおすすめ」でもおすすめ小説を紹介しています。

 ほかに批評理論や哲学などを嗜むと、より一層文学を楽しめると思います。

 批評理論のおすすめ本は「批評理論のおすすめ本」、批評理論は「批評理論をわかりやすく解説」、哲学入門書は「哲学初心者向けの人気おすすめ著作」、哲学必読書は「本格的な人向け哲学書必読書」で紹介しています。

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