日本近代純文学のおすすめの人気ランキングを紹介!読みやすく面白い名作を揃えました

日本近代純文学のおすすめの人気ランキングを紹介!読みやすく面白い名作を揃えました

おすすめ日本近代小説を選んだ基準は?

おすすめ小説の順位は、面白さと読みやすさに注目

 人生で一度は読んでみたい小説ってありますよね。小説は人生の素晴らしさから大変さまで、喜びから悲しみまで多くのことを教えてくれます。

 この記事では、読みやすい面白い、の2つの要件にあうおすすめの小説を選びました。ぜひ参考にしてみてください!!

【1位〜10位】誰もが目にしたことのある傑作です!

1位 夏目漱石『こころ』(1914年)

 小・中学校の教科書にも掲載されていて、一部だけでも目にしたことがあるはず。

 新潮文庫で最も売れている本で、750万部以上も売り上げています。「先生」と「K」の交流が描かれる「下」が最も有名です。

 「K」の「精神的に向上心のない者はばかだ」や、「先生」の「あなたは真面目だから。あなたは真面目に人生そのものから生きた教訓を得たいといったから。」という名言が胸に刺さった人も多いと思います。

 平易な文体でありながら、含蓄深く、何度読み返しても新たな発見があります。ぜひ一度、通読してみましょう!

 夏目漱石はほかに『坊っちゃん』『夢十夜』『吾輩は猫である』などがあります。どれも面白いです。

>>関連記事:夏目漱石『こころ』先生の自殺の理由

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2位 芥川龍之介『鼻』(1916年)

 長編を通読するのは難しいという方は、芥川龍之介の短編がおすすめです。

 夏目漱石を師事した芥川龍之介は、古典に依拠した数多くの短編を世に送り出しました。芥川の短編は、言葉巧みで教訓に富み、芥川の人間に対する洞察の鋭さが伺えます。

 『鼻』は、鼻が長い僧侶が鼻を短くしたはいいものの、他人に馬鹿にされてしまい、結局元の大きさに戻る話です。有名な「傍観者の利己主義」という言葉がでてくるのもこの作品です。

 芥川龍之介はほかに『羅生門』『蜘蛛の糸』『アグニの神様』『河童』などがあります。

>>関連記事:芥川龍之介『鼻』傍観者の利己主義とは何か

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3位 遠藤周作『沈黙』(1966年)

 結末が衝撃的です。最近はアメリカの映画監督のスコセッシによって映画化されました。

 遠藤周作は、戦後のある時期に登場した「第三の新人」という小説家の一群の一人です。「第三の新人」にはほかに小島信夫や安岡章太郎などがいます。

 江戸時代初期に日本に訪れたポルトガル人の司祭が、キリシタン弾圧下でどのように信仰を貫いたかを描きます。何故イエスは「沈黙」するのか、フェレイラがだした答えとは!?

 遠藤周作はほかに『白い人』『海と毒薬』『深い河』など傑作がたくさんあります。おすすめです。

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4位 太宰治『人間失格』(1948年)

 多くの人に愛される太宰治。そんな彼の最高傑作の一つが『人間失格』です。新潮文庫の売上部数は、トップの夏目漱石『こころ』と競い合うほどです。

 第一に手記が「恥の多い生涯を送って来ました。」から始まる『人間失格』は、人間存在の本質に迫る内容で、大変読み応えがあります!

 太宰は本作の脱稿の1か月後、玉川上水で入水自殺しました。そのため太宰の完結する作品としては、最後の小説ということになります。

 太宰にはほかに『ヴィヨンの妻』『走れメロス』『斜陽』など、いくつもの傑作があります。

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5位 三島由紀夫『金閣寺』(1956年)

 近代日本文学を代表する傑作の一つです。名実ともに三島の地位を決定的にしました。

 題材は950年に起きた「金閣寺放火事件」ですが、経緯や人物描写は変更されています。重度な吃音症をもつ主人公が、「美」や「崇高」の象徴である金閣寺を放火してしまうという物語です。

 戦後日本のアンビバレントな感情が、重厚な文体で表現されています。海外でも高く評価されていて、兎に角一度は読んでみて損はありません。

 三島由紀夫はほかに『仮面の告白』『サド侯爵夫人』『豊饒の海』などがあります

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6位 大江健三郎『死者の奢り』(1957年)

 日本人でノーベル文学賞をとったのは二人しかいません。そのうちの一人が大江健三郎です。

 そんな大江のデビュー作品が短編小説『死者の奢り』です。主人公は大学病院で解剖用の死体を運ぶアルバイトをしているのですが、この設定からしてすでに興味をそそられます。結局この仕事は、無駄だっとわかるという筋なのですが、時代を感じさせる大変な良作です。

 大江は『万延元年のフットボール』などの傑作もあるのですが、最初は短編から読むのをお勧めします。面白かったら長編に挑戦しましょう!

 大江健三郎はほかに『セヴンティーン』『洪水はわが魂に及び』『新しい人よ眼ざめよ』などがあります。

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7位 安部公房『砂の女』(1962年)

 純文学というと現実世界の話で興味が湧かないという方におすすめです。

 主人公が昆虫採集のために海辺の砂浜に訪れると、砂穴の家に閉じ込められてしまいます。脱出を試みるも、次第に主人公の心情にに変化が現れます。

 設定からして幻想的です。人間存在の本質と生命力を抉り出す、近代日本小説の傑作の一つです。海外でも高く評価されています。

 安部公房はほかに『壁』『他人の顔』『箱男』などがあります。

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8位 谷崎潤一郎『春琴抄』(1933年)

 純文学って刺激が足りないんじゃないの?という方におすすめです。

 盲目の三味線奏者である春琴と、献身的に仕えてる佐助の物語。 熱湯をかけられ人に会うことを拒否するようになった春琴にたいして、佐助は思いもやらぬ行動に出ます。

 マゾヒズムと美を主題に、生きることの意味を問います。

 谷崎潤一郎はほかに『刺青』『痴人の愛』『卍(まんじ)』などがあります。

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9位 梶井基次郎『檸檬』(1925年)

 31歳で亡くなった早熟の天才、梶井基次郎。そんな梶井の代表作が『檸檬』です。

 「えたいの知れない不吉な塊」に心を押さえつけられていたある男性が主人公。何も楽しめなくなった彼が、八百屋で「檸檬」を見つけると彼の心情に変化が訪れます。

 教科書に掲載されることもあります。鮮やかな情景描写と、深い内面描写が特徴的です。短編なので読みやすく、不思議な読後感があります。

 梶井基次郎はほかに『kの昇天』『城のある町にて』『のんきな患者』などがあります。

>>関連記事はこちら:梶井基次郎『檸檬』「不吉な塊」に追われて

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10位 川端康成『伊豆の踊子』(1927年)

 日本人でノーベル文学賞をとった最初の人が、川端康成です。

 ある青年が伊豆へ一人旅にでます。そこで出会った踊子の少女に恋心を抱く物語です。孤独で自我に苦しむ青年と、純粋無垢な少女との交流の過程が描かれます。

 日本人に愛され続けた傑作で、吉永小百合や山口百恵などの当時の有名人がヒロインを演じながら、6回も映画化されています。

 日本人に愛され続けた傑作で、吉永小百合や山口百恵などの当時の有名人がヒロインを演じながら、6回も映画化されています。

 川端の代表作といえば『雪国』ですが、『雪国』が読みきれない場合は、こちらがおすすめです!

 川端康成はほかに『千羽鶴』『眠れる美女』『古都』などがあります。

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【11位〜20位】読んだことがない本があればぜひこの機会に読むべき!

11位 井伏鱒二『黒い雨』(1966年)

 井伏鱒二は太宰治に大変慕われた作家です。『黒い雨』は戦後小説で特に、広島の原爆を題材にした小説です。

 「黒い雨」は、原子力爆弾が投下された後に降る放射線を帯びた雨のことで、それを浴びると原爆症にかかってしまいます。そんな「黒い雨」を浴びて原爆症を発病してしまう人たちの話です。

 重い話ですが絶対に読むべき小説です。ぜひご一読を!

 井伏鱒二はほかに『山椒魚』などがあります。

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12位 志賀直哉『小僧の神様』(1920年)

 志賀直哉は明治から昭和にかけて活躍した白樺派を代表する作家です。彼は「小説の神様」と称され、その後の日本文学に多大な影響を与えますが、そう呼ばれるようになったきっかけが短編の『小僧の神様』です。

 兎に角寿司を食べたい小僧と、Aという貴族院議員の物語です。

 志賀直哉は芥川との交流も深く、同時代の多くの小説家に影響を与えました。

 志賀直哉はほかに『城の崎にて』『暗夜行路』『和解』などがあります。

13位 森鴎外『舞姫』(1890年)

 森鴎外は医者であり小説家でもある、多彩な人物でした。そんな鴎外の代表作が短編『舞姫』です。

 19世紀末にドイツに留学していた主人公の太田豊太郎が、そこでの恋愛経験を手記に綴ります。

 森鴎外はほかに『雁』『阿部一族』『山椒大夫』があります。

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14位 島崎藤村『破戒』(1906年)

 19世紀末にフランスのゾラによって、自然の事実を観察しそのまま描写する、自然主義文学という文学運動が起こります。日本で最初期に取り入れたのが島崎藤村の『破戒』 になります。

 部落差別と、身分を隠して生きよという父の教え、主人公・瀬川丑松の自我の芽生えを中心に描かれる物語です。

 島崎藤村はほかに『春』『家』などがあります。

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15位 小島信夫『抱擁家族』(1965年)

 遠藤周作と同じく「第三の新人」という世代の代表的存在の一人です。『抱擁家族』は第1回谷崎潤一郎賞を受賞しました。

 主人公で大学教師の三輪俊介は、あるとき家政婦から、妻・時子がアメリカ兵であるジョージと肉体関係をもったと知らされます。食い違う証言、家出する息子、時子の死、そして……。

 これまた傑作の一つです。批評家の江藤淳が『成熟と喪失 “母”の崩壊』で高く評価しました。

 小島信夫はほかに『アメリカン・スクール』『別れる理由』などがあります。

16位 有島武郎『カインの末裔』(1917年)

 有島武郎は志賀直哉と同時代の人で、志賀直哉、武者小路実篤などと同人「白樺」を発刊しています。俗にいう白樺派の一人です。

 舞台は北海道。主人公で農夫の仁右衛門の生き様を通して、無知と罪というテーマを描きます。

 カインの末裔自体は、キリスト教の聖書にでてくるモチーフですね。アダムとイブの子であるカインは、弟のアベルを殺害してしまうのです。そのためカインの末裔は生まれながらに罪深い心をもっているとされます。

 有島武郎はほかに『生れ出づる悩み』『或る女』があります。

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17位 坂口安吾『桜の森の満開の下』(1947年)

 日本論である『堕落論』で有名な坂口安吾ですが、小説も傑作多し。その一つが短編小説『桜の森の満開の下』です。

 山賊と美しくも残酷な女性との幻想的な物語です。

 坂口安吾はほかに『白痴』『不連続殺人事件』などがあります。

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18位 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(1934年)

 宮沢賢治といえば『雨ニモマケズ』で有名です。宮沢賢治は生前は無名でしたが、死後高く評価されるようになりました。現在では彼の作品が教科書にも掲載されてるようになり、国民的な作家になりました。

 『銀河鉄道の夜』は、ジョバンニという孤独な少年と、友人であるカムパネルラが銀河鉄道で旅をする物語です。幻想的な童話小説で、謎多き小説でもあります。

 宮沢賢治はほかに『注文の多い料理店』『風の又三郎』などがあります。

19位 柳田国男『遠野物語』(1910年)

 『遠野物語』は民俗学者の柳田国男が、岩手県遠野地方の伝承を集めたものです。

 小説とはいえないのかもしれませんが、言い伝えや説話は面白い!

 日本の民俗学の先駆けとも言われていて、学問的観点からみても大変重要な作品です。

 ぜひご一読を!

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20位 江戸川乱歩『怪人二十面相』(1936年)

 推理小説『怪人二十面相』は、エドガー・アラン・ポーに影響された日本の小説家・江戸川乱歩の傑作小説の一つです。

 大怪盗怪人二十面相や、名探偵・明智小五郎など、一度は聞いたことがある名前ばかり。漫画やアニメ、推理小説など、現在でも色濃く影響を与えています。

 怪人二十面相と探偵・明智小五郎、さらにその助手・小林少年の推理バトルが繰り広げられます。小林少年がつくる「少年探偵団」は、『名探偵コナン』でもみられますね!

 江戸川乱歩はほかに『D坂の殺人事件』『黒蜥蜴』などがあります。

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