今村夏子の最新おすすめ有名小説7選

今村夏子の最新おすすめ有名小説7選

純文学新人賞三冠の今村夏子のかんたんな経歴

 今村夏子は1980年、広島生まれの小説家です。大学卒業後はアルバイトで生計を立てながら生活をしていました。

 転機となったのは29歳のある日。バイト先が急に休みになり、突然小説を書いてみようと思いついたといいます。それで書き上げたのが「あたらしい娘」でのちの「こちらあみ子」です。第一作目、しかもアルバイトの休みに思いついて書き上げた本作が、2010年に太宰治賞を受賞、「こちらあみ子」に改題し「ピクニック」を収録した『こちらあみ子』が三島由紀夫賞を受賞します。

 彗星の如くあらわれた今村ですが、その後6年間の沈黙を貫きます。そして2016年の「あひる」を皮切りに、数々の名作小説を発表します。

 さらに2017年に『星の子』で野間文芸新人賞、2019年には『むらさきのスカートの女の子』で芥川龍之介を受賞し、『こちらあみ子』の三島由紀夫賞を加えて、純文学新人賞の三冠に輝きました。純文学新人賞三冠は今までに5人しかいませんので、今村がいかにすごいかがわかります。

 ぜひ純文学新人賞三冠作家の作品を堪能し、今村夏子の世界に浸ってみてください。

 ほかに世界文学やフランス文学、日本近代文学についても紹介しているので、興味があるかたはこちらもどうぞ。

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【1位〜10位】絶対に一度は読むべき純文学の傑作です!

1位 『こちらあみ子』(2010年)

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 今村夏子の第一作にして最高傑作です。太宰治賞と三島由紀夫賞を受賞。2022年には森井勇佑監督により映画化されました。

 主人公は無垢で風変わりな少女あみ子。書道の先生である母、頼れる兄、優しい父、そして恋い焦がれる同級生ののり君。そんな優しい人たちに囲まれた幸せな生活が、あみ子の悪気のない純粋な行為によって崩壊していきます。

 あみ子の外で渦巻く悪意と暴力。この不思議な不気味さを表現するのが今村夏子の真骨頂といえるでしょう。「応答せよ。こちらあみ子」のあみ子の叫びに、応える声はあるのか……。

2位 『星の子』(2017年)

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 今村夏子の三作目です。野間文芸新人賞を受賞、芥川賞と本屋大賞の候補になりました。さらに2020年には、監督大森立嗣、主演芦田愛菜で映画化されました。

 中学三年生のちひろは病気がちな子供時代を過ごしてきました。そんな彼女を心配した両親はあることをきっかけに宗教にのめり込んでいきます。宗教二世として生きるちひろ、崩壊する家族、社会との軋轢。その先にある信じることと愛の物語です。

 ラストのシーンがとても印象的です。野外で流星を観察ちひろ一家。三人は同じ流星を眺めることができるのか!?

>>関連記事:今村夏子『星の子』考察|壊れる前夜の流れ星

3位 『むらさきのスカートの女の子』(2019年)

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 今村夏子の四作目にして、芥川賞受賞作品です。芥川賞を受賞したことで、『こちらあみ子』の三島賞と『星の子』の野間文芸賞を合わせて、純文学新人賞三冠に輝きました。

 「むらさきのスカートの女」と呼ばれる近所に住む女性。「わたし」は彼女にどこか惹かれて、友達になると画策します。そのために彼女が自分と同じ職場で働くように誘導して……。

 純文学新人賞三冠に輝いたのはわずか五人。これだけでも今村が偉大な作家であることがわかります。純文学新人賞三冠の作家はほかに本谷有希子と村田沙耶香がいます。

4位 『あひる』(2016年)

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 『こちらあみ子』で文学界に彗星の如くあらわれてから6年。ついに長年の沈黙を破り発表されたのが『あひる』です。河合隼雄物語賞を受賞、芥川賞の候補になりました。

 ある日、我が家にあひるの「のりたま」がやってきました。のりたまが家に来てから娘のわたしの友人が遊びに来るように。しかしある時のりたまの体調が崩れてしまい、病院から戻るとひとまわり小さくなっていて……。

 一風変わった小説です。日常にある不安をユーモラスに描きます。

5位 『とんこつQ&A』(2022年)

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 前作から二年ぶり今村夏子の最新作。「とんこつQ&A」、「嘘の道」、「良夫婦」、「冷たい大根の煮物」の4作品が収録されています。

 挨拶がようやく言えるようになった中華料理店で働く「わたし」の物語(「とんこつQ&A」)や、とんでもない嘘つきの少年の物語(「嘘の道」)など。

 社会生活にありふれている日常に潜む闇、不気味な雰囲気を見事に描きます。

6位 『木になった亜沙』(2020年)

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 「木になった亜沙」、「的になった七未」、「ある夜の思い出」の三編が収録されています。初出は「木になった亜沙」が2017年、他の2作が2020年と3年の差があります。

 「木になった亜沙」は、誰かに食べさせたいと願った亜沙が杉の木に転生して、割り箸となり若者に出会う物語。「的になった七未」は、ドッジボールなどで標的になっても当たらない七未の物語。「ある夜の思い出」は、偶然出会った男性がお母さんの家に連れて行ってくれる物語。

 奇妙で不気味な物語集です。

7位 『父と私の桜尾通り商店街』(2019年)

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 「白いセーター」、「ルルちゃん」、「ひょうたんの精」、「せとのママの誕生日」、「冬の夜」、 「モグラハウスの扉」、「父と私の桜尾通り商店街」の7作品からなる作品集。

 パン屋を営む父と娘の私。私が意外な商品を考案したところ店は大盛況になり、平凡な日常が一変します(「父と私の桜尾通り商店街」)。

 今村ワールド全開です。それぞれの作品は短いので、今村の雰囲気を味わのには最適の一冊です。

ほかの小説や批評にも挑戦してみよう

 本記事では純文学新人賞三冠の作家今村夏子の全作品を紹介しました。

 有名で知っている本から、読んだことのない本まであったと思います。どれか一つでも気に入る作品を見つけていただければ嬉しいです。

 ほかに批評理論や哲学などを嗜むと、より一層文学を楽しめると思います。

 批評理論のおすすめ本は「批評理論のおすすめ本」、批評理論は「批評理論をわかりやすく解説」、哲学入門書は「哲学初心者向けの人気おすすめ著作」、哲学必読書は「本格的な人向け哲学書必読書」で紹介しています。

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