クロード・レヴィ=ストロースを学ぶためにおすすめの本
レヴィ=ストロースの思想(構造主義)を学ぶといってもいろいろな段階があるので、入門編から発展編まで難易度別に厳選して人気おすすめ著作を紹介することにした。
レヴィ=ストロースを楽しみながら知りたいという人は入門編、レヴィ=ストロースを超えてさらに深く知りたいという人は発展編の著作から読むべしだ。自分のレベルに合わせて読んでみることをお勧めする。
また、ソシュールの入門書は「ソシュールのおすすめ入門書・解説書」、デリダの入門書は「デリダのおすすめ入門書・解説書」、フーコーの入門書は「フーコーのおすすめ入門書・解説書」、世界のおすすめ哲学書は「本格的な人向けおすすめ世界の哲学書」で紹介している。ぜひこちらもご覧ください。
入門編
渡辺公三『レヴィ=ストロース 構造』
レヴィ=ストロースの生涯を辿りながら著作や思想、時代背景を紹介するオーソドックスな概説書。主要著作ダイジェストやキーワード解説があるのが特徴。
1996年の『現代思想の冒険者たち』を元にした改訂版であり、最新の書誌情報などが追加されている。悪くない一冊。
小田亮『レヴィ=ストロース入門』
構造主義という概念を軸にレヴィ=ストロースの思想を読み解く。『親族の基本構造』『野生の思考」『神話論理』とレヴィ=ストロースの主著を辿りながら、より深いところまで解説していく。少し難しめと評判。
吉田禎吾/板橋作美/浜本満『人と思想 レヴィ=ストロース』
人と思想シリーズのレヴィ=ストロース編。
レヴィ=ストロースの人と業績からその思想まで辿っていく。レヴィ=ストロースの思想の全体像が理解できる。
中沢新一『100分 de 名著『野生の思考』』
レヴィ=ストロースの主著『野生の思考』を解説したムック本。NHK「100分de名著」の放送を元にしているので、初心者にも分かりやすく解説がなされている。
レヴィ=ストロースの思想を知りたい人におすすめ。
発展編
橋爪 大三郎『はじめての構造主義』
ある程度レヴィ=ストロースについて学べたら、次は構造主義の全体像を捉えてはいかがだろうか。この著作は構造主義の入門書である。構造主義的考え(つまりレヴィ=ストロース的な考え)がどのように登場し、どのように発展していったかが分かる。
レヴィ=ストロース中心の内容となっているので、レヴィ=ストロース入門としても価値のある一冊。