スピノザ哲学のおすすめの入門書・解説書を5冊紹介。難易度別に解説。

スピノザ哲学のおすすめの入門書・解説書を5冊紹介。難易度別に解説。

スピノザ哲学を学ぶのにおすすめの本

 スピノザの哲学を学ぶといってもいろいろな段階があるので、入門編から上級編まで難易度別に人気おすすめ著作を紹介することにした。

 スピノザを楽しみながら知りたいという人は入門編、スピノザを深く知りたいという人は上級編の著作から読むべしだ。自分のレベルに合わせて読んでみることをお勧めする。

 また、ヒュームの入門書は「ヒュームのおすすめ入門書・解説書」、ベルクソンの入門書は「ベルクソンのおすすめ入門書・解説書」、ウィトゲンシュタインの入門書は「ウィトゲンシュタインのおすすめ入門書・解説書」、ドゥルーズの入門書は「ドゥルーズのおすすめ入門書・解説書」、ユダヤ思想の入門書は「ユダヤ教・ユダヤ思想のおすすめ入門書・解説書」で紹介している。ぜひこちらもご覧ください。

入門編

國分功一郎『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ』

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 「NHK 100分de名著」『スピノザ エチカ』に新章を加えた増補改訂版。

 『エチカ』というスピノザの著作を軸にスピノザの思想の解説を試みた入門書。おそらく入門書の中で最も平易に書かれている。まさにはじめてスピノザ思想に触れる人におすすめできる一冊である。

上野修『スピノザ 「無神論者」は宗教を肯定できるか』

 スピノザといえば「」

吉田 量彦『スピノザ 人間の自由の哲学』

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 スピノザの生涯、思想、その後をいくつか回(生涯6回、思想9回、死後1回)に分けて解説している一冊。生涯の回の次に思想の回が来るという読者に配慮したつくりになっている。また著作としては『神学・政治論』と『エチカ』が主に扱われる。

 分かりやすく、そして面白いと評判の一冊。また著者は吉田氏は『神学・政治論』(光文社古典新訳文庫)の訳者でもあるので信憑性がある。

上野修『スピノザの世界 神あるいは自然』

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 スピノザの汎神論の概要が分かりやすく解説されている入門書。主に扱っている著作はスピノザの主著『エチカ』

 著者はスピノザ全集『エチカ』の翻訳者であり、『デカルト、ホッブズ、スピノザ 哲学する十七世紀』など近代哲学に関する良書を多数出版している上野修。

 入門書としてはかなり評判の高い一冊となっている。

上級編

國分功一郎『スピノザ 読む人の肖像』

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 『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ』も書いている國分功一郎氏によるスピノザの入門書。入門書であるが、『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ』よりも内容は深く難しめ。ただし、基本的な方向性は同じ著者なので変わらない。

 扱われる著作が『エチカ』以外にも『デカルトの哲学原理』『知性改善論』『神学・政治論』『ヘブライ語文法綱要』などがあり、多くの著作を解説しているのが他にない特徴か。

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