アンリ・ベルクソンを学ぶのにおすすめの本
ベルクソン哲学を学ぶといってもいろいろな段階があるので、入門編から上級編まで難易度別に厳選して人気おすすめ著作を紹介することにした。
ベルクソン哲学を楽しみながら知りたいという人は入門編、ベルクソン哲学を深く知りたいという人は上級編の著作から読むべしだ。自分のレベルに合わせて読んでみることをお勧めする。
また、フロイトの入門書に関しては「フロイトのおすすめ入門書・解説書」、メルロ=ポンティの入門書は「メルロ=ポンティのおすすめ入門書・解説書」、西田幾多郎の入門書は「西田幾多郎のおすすめ入門書・解説書」、哲学入門書のおすすめは「哲学初心者向けの人気おすすめ入門書」、世界のおすすめ哲学書は「本格的な人向けおすすめ世界の哲学書」で紹介している。ぜひこちらもご覧ください。
入門編
金森修『ベルクソン 人は過去の奴隷なのだろうか』
「純粋持続」というキーワードを基礎にしてベルクソンの思想を案内してくれる入門書。短く分かりやすく噛み砕いて書かれているので最初にベルクソン思想に触れるのにおすすめの入門書。
上級編
中村昇『ベルクソン=時間と空間の哲学』
本書もベルクソンの「純粋持続」概念を批判的に検討しながら、時間について考える著作となっている。時間について考えながら、ベルクソン哲学も理解できるというような著作に仕上がっている。
『ベルクソン読本』
「読本」シリーズのベルクソン編。ベルクソン哲学への探究テーマを見定めたい人にはうってつけのベルクソン哲学ガイドブックとなっている。
平井靖史『世界は時間でできている:ベルクソン時間哲学入門』
ベルクソンの時間哲学に焦点を当てた入門書。最初に時間論そのものの手引きから始まり、その後ベルクソンの時間哲学への案内へと入る。ベルクソンの時間論に絞っていることもあり上級編といえよう。
探究編
檜垣 立哉『ベルクソンの哲学 生成する実在の肯定』
ベルクソンの哲学について書かれた本であるが入門書ではない。研究書である。ドゥルーズ研究が専門である著者が、ドゥルーズの解釈に身を寄せながら、ベルクソン解釈の新たな可能性を提示する。主要著作を通して思想を整理してくれてもいるので、ハードであるが、ある程度哲学の知識がある人には最良の手引きとなっている。