論理学・分析哲学を学ぶのにおすすめの本
論理学・分析哲学を学ぶといってもいろいろな段階があるので、入門編から上級編まで難易度別に厳選して人気おすすめ著作を紹介することにした。
論理学・分析哲学を楽しみながら知りたいという人は超入門編、論理学・分析哲学を深く知りたいという人は入門編の著作から読むべしだ。自分のレベルに合わせて読んでみることをお勧めする。
また、ヘーゲルの入門書は「ヘーゲルのおすすめ入門書・解説書」、ウィトゲンシュタインの入門書は「ウィトゲンシュタインのおすすめ入門書・解説書」、プラグマティズムの入門書は「プラグマティズムのおすすめ入門書・解説書」、倫理学の入門書は「倫理学のおすすめ入門書・解説書」で紹介している。ぜひこちらもご覧ください。
超入門編
『ロジ・コミックス: ラッセルとめぐる論理哲学入門』
バートランド・ラッセルを主役に、論理学の波乱に満ちた群像ドラマを描く。ホワイトヘッドとの共同執筆や弟子ウィトゲンシュタインとの相剋など、論理学の歴史を学びつつ論理学の入門書としても読めるコミック。
世界的ベストセラーであり、大変面白い。
『大人のための学習マンガ それゆけ!論理さん』
楽しみながらマンガで学べる論理学入門。敷居をめいっぱい下げており、漫画→説明→漫画→説明と交互に示してくれるので大変分かりやすい。
野矢茂樹監修というのも良い。論理学なのに十分楽しめる一冊。
入門編
野矢茂樹『全くゼロからの論理学』
本書は二部構成となっており、第一部では記号を使わず日常に話題に潜んでいる論理学を取り上げ、第二部になって第一部で学んだことをもとに記号論理学が解説される。
全くゼロの状態からかなり発展的なところまで論理学を学べる良書である。
青山拓央『分析哲学講義』
講義調の分析哲学入門書。予備知識も特に必要なく、分析哲学の概略がコンパクトにまとめられている。分析哲学を知りたい人は最初の一冊としておすすめ。
野矢茂樹『言語哲学が始まる』
身近な問題から、フレーゲ、ラッセル,そしてウィトゲンシュタインという3人の哲学者と共に言語哲学の過程を追う。語り口は柔らかで読みやすいと評判。本書も入門書としておすすめである。
八木沢敬『分析哲学入門』
「ある」とはどういうことか、から数とは何か、まで。分析哲学ではこのようなテーマに対してどのように考えるのかを示しながら、分析哲学の魅力を語る。
分析哲学者の紹介などの章はないので、分析哲学の考え方を知りたい人におすすめの入門書である。シリーズで第二巻は中級編、第三巻は上級編となっている。
発展編
八木沢敬『『不思議の国のアリス』の分析哲学』
実は『不思議の国のアリス』の著者であるルイス・キャロルは論理学者でもある。だから『不思議の国のアリス』は子ども向けなのに、論理や理屈が大好きである。この『不思議の国のアリス』を題材にして、著者が分析哲学を開始する一冊。
著者は『分析哲学入門』を書いた八木沢敬氏なので、その本が面白いと思ったらこちらを手に取って読んでみることをおすすめする。