ドゥルーズ哲学がわかる!おすすめ入門書・解説本・著作を紹介

ドゥルーズ哲学がわかる!おすすめ入門書・解説本・著作を紹介

ドゥルーズを学ぶのにおすすめの本

ジル・ドゥルーズの哲学を学ぶといってもいろいろな段階があるので、入門編から上級編まで難易度別に人気おすすめ著作を紹介することにした。

ドゥルーズを楽しみながら知りたいという人は入門編、ドゥルーズを深く知りたいという人は上級編の著作から読むべしだ。自分のレベルに合わせて読んでみることをお勧めする。

また、他のおすすめ書物は「スピノザのおすすめ入門書・解説書」「ベルクソンのおすすめ入門書・解説書」「ニーチェのおすすめ入門書・解説書」「デリダのおすすめ入門書・解説書」「フーコーのおすすめ入門書・解説書」「現代思想のおすすめ入門書・解説書」「本格的な人向けおすすめ世界の哲学書」で紹介している。

ぜひそちらもご覧ください。

入門編

檜垣 立哉『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』

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筑摩書房
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ドゥルーズ思想のエッセンスを抽出して描き出したドゥルーズ入門書。NHK出版から出されていた『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』の増補改訂版で、大幅加筆により分量も2倍になっている。

今という時代を生き抜く中でドゥルーズは何を訴えているのか、時代に対応したドゥルーズ哲学の読み解き方を易しくクリアに教えてくれる。平易で短いのもおすすめのポイントである。

船木亨『人と思想 ドゥルーズ』

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「人と思想」シリーズのドゥルーズ編。

ドゥルーズの経歴からスタートし、ドゥルーズの主著の一つである『アンチ・オイディプス』を中心に解説する。入門書らしい入門書で最初の一冊としておすすめ。

檜垣立哉『ドゥルーズ入門』

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ドゥルーズの哲学史的な位置付けと、その思想的変遷を丁寧に追いながら、『差異と反復』『意味の論理学』の二大主著を中心に、その豊かなイメージと明晰な論理を読み解く。

ドゥルーズの専門家である檜垣立哉氏が解説なので説得力もあるが、研究書に近いと評判。要するに専門的で難易度高めであるが、入門と銘打ってあるからには、入門編に入れておいた。

上級編

山内志郎『極限の思想 ドゥルーズ 内在性の形而上学』(2021年)

ドゥルーズの哲学を「内在性」を軸に読み解く入門書。著者が中世哲学の専門家なので、その中世哲学の文脈でドゥルーズの哲学を掘り下げるアプローチが特徴的である。

ドゥルーズの「存在の一義性」や内在性の概念を、ドゥンス・スコトゥスやスピノザニーチェと結びつけながら分析するため、それらの哲学者の議論が中心になる部分が多く、ドゥルーズの哲学に焦点が合ってないとの批判もある。

その意味で、「偏った」入門書であり、「尖った」入門書でもあるので、本記事では上級編に入れておいた。

宇野邦一『ドゥルーズ 流動の哲学』

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時系列に従ってドゥルーズの主要著作を読解し、その経験を経てドゥルーズの思想を一冊にまとめた本。実際のテキストにあたって読みたいと思わせるような一冊で、丹念にドゥルーズの思想がまとめられている。

多少は難易度が上がるが、入門書として扱うのも良い。

著者はドゥルーズのもとで直接指導を受けた宇野邦一氏。

著作

ドゥルーズ/ガタリ『哲学とは何か』財津理訳

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ドゥルーズ=ガタリの哲学的探求の集大成。彼らのこれまでの思索を振り返り、哲学そのものの本質を問い直そうとした挑戦である。

1991年出版のドゥルーズ=ガタリ最後の共著。

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