ジャン=ジャック・ルソーを学ぶのにおすすめの本
ルソーの思想を学ぶといってもいろいろな段階があるので、超入門編から発展編まで難易度別に厳選して人気おすすめ著作を紹介することにした。
ルソーの哲学を楽しみながら知りたいという人は超入門編、ルソーの哲学を深く知りたいという人は初心者編の著作から読むべしだ。自分のレベルに合わせて読んでみることをお勧めする。
また、デカルトの入門書は「デカルト哲学のおすすめ入門書・解説書」、ヒュームの入門書は「ヒュームのおすすめ入門書・解説書」、カントの入門書は「カントのおすすめ入門書・解説書」、マルクスの入門書は「マルクスのおすすめ入門書・解説書」、ロールズの入門書は「ロールズとその批判者たちのおすすめ入門書・解説書」世界のおすすめ哲学書は「本格的な人向けおすすめ世界の哲学書」ぜひこちらもご覧ください。
超入門編
『エミール』(まんが)
講談社まんが学術文庫のまんが『エミール』である。ルソーの名著『エミール』がまんがで楽しめる一冊。
『社会契約論 (まんがで読破)』
こちらはルソーの主著『社会契約論』のまんが化である。社会契約論が生まれた歴史的背景も分かりやすく描かれている。本編を読む前に、このまんがから入るのはいかがだろうか。
入門編
桑瀬章二郎『今を生きる思想 ジャン=ジャック・ルソー 「いま、ここ」を問いなおす』
「今を生きる思想」シリーズのルソー編。
ルソーの生涯からその思想までざっくりと短時間で学べる。現代社会を問い直す示唆を与えてくれるかもしれない。
中里良二『人と思想 ルソー』
「人と思想」シリーズのルソー編。
本書では最初にルソーが生きた時代の概観を、次にルソーの生涯を、そして次にルソーの教育思想と政治思想を、主に『エミール』『学問芸術論』『人間不平等起源論』『社会契約論』から汲み取って解説する。ルソーの全体像を理解できる一冊。
仲正昌樹『今こそルソーを読み直す』
なぜ不平等が生まれるのか? 「公正な社会」をいかに作るか? 理想の教育とは?・・・このような問いを18世紀に考えた思想家がルソーである。そのルソーの考え方を、彼の主著に即しながら丁寧に解説していくのが本書である。ルソーの思想の核心が掴める。
苫野一徳『NHK100分de名著 社会契約論』
「NHK100分de名著」ルソー『社会契約論』編。
ルソーの主著である『社会契約論』を分かりやすく解説してくれる。本書を読めば「社会契約」ということの意味とルソーの思想が学べるだろう。
発展編
國分功一郎『近代政治哲学:自然・主権・行政』
近代政治哲学の思想が思想家単位で解説される本書。第五章「近代政治哲学の完成」の章がジャン=ジャック・ルソーの章であり、近代政治哲学にどのような思想があり、現代政治体制の基礎をなしたのかが分かる。