キルケゴールがわかる!おすすめ入門書・解説本・著作を紹介

キルケゴールがわかる!おすすめ入門書・解説本・著作を紹介

キルケゴールの哲学を学ぶためにおすすめの本

セーレン・キルケゴールを学ぶといってもいろいろな段階があるので、入門編から発展編まで難易度別に人気おすすめ著作を厳選して紹介することにした。

キルケゴールの哲学を楽しみながら知りたいという人は入門編、キルケゴールの哲学を深く知りたいという人は発展編の著作から読むべしだ。自分のレベルに合わせて読んでみることをお勧めする。

また、キルケゴールヘーゲルハイデガーウィトゲンシュタインのおすすめ入門書・解説本・著作を紹介している。

他に「哲学初心者・素人向けの人気おすすめ入門書」「本格的な人向けおすすめ世界の哲学書」も紹介している。

ぜひそちらもご覧ください。

超入門編

『死に至る病 (まんがで読破) 』

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活字は難しいという人はマンガから哲学に入ってみてはいかがだろうか。 

本書はキルケゴールの主著『死に至る病』のマンガバージョン。『死に至る病』の主張がマンガで描かれるので、キルケゴールの思想についてざっくり知りたいという人にはおすすめである。

堤久美子『超解釈 キルケゴールの教え  「絶望」を考え抜いた哲学者に学ぶ「詰んだ」人生から抜け出す方法』

キルケゴール『死に至る病』の考えなどをもとに、著者が絶望の淵から抜け出すにはどうしたらいいかを語る本。

解説書ではなく、人生の指南書なので、キルケゴールの哲学を学びたい人には向かないが、さわりとしては良いのではないか。

入門編

鈴木祐丞『キェルケゴールーー生の苦悩に向き合う哲学』

「神に使えるスパイ」という観点から従来のキェルケゴール像を刷新する。

キルケゴールの生涯を読み解きながらそのつど著作を解説していく。彼の〈実存哲学〉がどういうものかが分かる。

工藤 綏夫『人と思想 キルケゴール』

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「人と思想」シリーズのキルケゴール編。

キルケゴールの生涯から思想まで解説してくれる一般的概説書。コンパクトにまとめられていて入門書に最適。

藤野寛『キルケゴール――美と倫理のはざまに立つ哲学』

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キルケゴールの思想の真髄に迫る解説書。キルケゴールの伝記の研究まで踏まえている点が特徴。

キリスト教哲学者であるキルケゴールの思想の核心を知ることができる。

発展編

中島義道『てってい的にキルケゴール その一 絶望ってなんだ』

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曰く「『死にいたる病』を舐めるように読む」。本著作では徹底的にキルケゴール『死に至る病』を読み込む。

哲学者中島義道による唯一無二のキルケゴール像が浮かび上がる。

三巻本であり「その三」まであるので、全部読み切るのは大変か。

著作

ここでは翻訳の最新状況を紹介する。読んでみたいものから手に取って読んでみるのをお勧めする。

村上 恭一訳『不安の概念』(2019年)

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1844年の著作で、彼が最も旺盛に執筆活動をしていた時期の著作である。

キルケゴールの概念の中で最重要概念の一つとされるのが「不安」であるが、本書ではその「不安」という概念を徹底的に考察していく。現代でも不安を持たない人はいない。未だに色褪せない一冊である。

岩波文庫からも『不安の概念』は出版されているが、本書の方が新訳であり、またデンマーク語原典からの翻訳であるところも一押しである。

鈴木祐丞訳『死に至る病』(2017年)

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1849年、アンティ=クリマクスという偽名を使って出版された。副題は「教化と覚醒のためのキリスト教的、心理学的論述」。

キルケゴールの主著で、死に至る病、すなわち「絶望」について論じた絶望論であり、絶望からの回復としてのキリスト教の信仰が説かれる。

文庫は他に岩波文庫版(1957年)とちくま学芸文庫版(1996年)がある。

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