ダーウィンの進化論を学ぶのにおすすめの本
ダーウィンの思想を学ぶといってもいろいろな段階があるので、入門編から発展編まで難易度別に厳選して人気おすすめ著作を紹介することにした。
ダーウィンの進化論を楽しみながら知りたいという人は入門編、ダーウィンの進化論を深く知りたいという人は上級編の著作から読むべしだ。自分のレベルに合わせて読んでみることをお勧めする。
また、ヘーゲルの入門書は「ヘーゲルのおすすめ入門書・解説書」、フロイトの入門書は「フロイトのおすすめ入門書・解説書」、ニーチェの入門書は「ニーチェのおすすめ入門書・解説書」、世界のおすすめ哲学書は「本格的な人向けおすすめ世界の哲学書」で紹介している。ぜひこちらもご覧ください。
超入門編
『ダーウィン『種の起源』を漫画で読む』
題名通り、ダーウィンの『種の起源』を漫画にして読みやすくしたもの。それだけでなく第1部では『種の起源』を刊行するまでの過程が描かれ、第2部で『種の起源』の漫画が、第3部でダーウィン以後の進化生物学の発展が描かれる。
オールカラーで繊細なタッチのイラストが魅力。どんなイラストかは買う前に見ることができるので、このイラストに惹き込まれた人にはおすすめである。
田中裕『マンガ ダーウィン進化論入門』
ダーウィンの生涯を描きながらその思想に迫る漫画。要するに伝記ベースなので、それほど難しくない。ダーウィンの生涯と業績がわかる一冊となっている。
入門編
長谷川眞理子『NHK「100分de名著」ブックス ダーウィン 種の起源:未来へつづく進化論』
NHK「100分de名著」のダーウィン『種の起源』回を本にしたもの。難解と言われる『種の起源』をすんなりと理解することができる。ダーウィンの進化論知りたい人におすすめである。
斎藤成也『ダーウィン入門 現代進化学への展望』
ダーウィンの進化学とダーウィン以後の進化学の展開が解説されている入門書。第1章で「ダーウィンの生涯」が、第3章で「ダーウィンの進化論」が、第6章では「ダーウィニズムの変転」が解説され、この一冊でダーウィンから脈々と連なる進化学の系譜を追うことができる。
ダーウィンの進化論だけでなく、進化論の歴史まで一望したい人におすすめ。
発展編
小原嘉明『入門!進化生物学 – ダーウィンからDNAが拓く新世界へ 』
生物がどのような発展を遂げて生み出されてきたのかという問いに対して、合理的な生物の由来を追求する研究分野が進化学であるが、その全体を一般向けに書き下ろしたのが本書である。ダーウィンから連なる生物学の全貌を理解できる。
千葉聡『ダーウィンの呪い』
ダーウィンの進化論はのちにどのような影響を与えたのか。それが三つの呪い(進化の呪い、闘争の呪い、ダーウィンの呪い)である。この三つの呪いがかけられていく様を、著者はミステリーを解くかのように描いていく。優生学などにも興味がある人におすすめ。