アダム・スミスを学ぶのにおすすめの本
アダム・スミスの経済学を学ぶといってもいろいろな段階があるので、入門編から発展編まで厳選して人気おすすめ著作を紹介することにした。
アダム・スミスの思想を楽しみながら知りたいという人は入門編、アダム・スミスの思想を深く知りたいという人は上級編の著作から読むべしだ。自分のレベルに合わせて読んでみることをお勧めする。
また、他のおすすめ書物は「ダーウィンのおすすめ入門書・解説書」「J・S・ミルのおすすめ入門書・解説書」「ヒュームのおすすめ入門書・解説書」「ケインズのおすすめ入門書・解説書」「ハイエクのおすすめ入門書・解説書」「本格的な人向けおすすめ世界の哲学書」で紹介している。
ぜひそちらもご覧ください。
入門編
木暮 太一『いまこそアダム・スミスの話をしよう』
アダム・スミスの思想が現代の悩みを解決するヒントとなるという考えから、アダム・スミスの思想を分かりやすく解説した本書。
本書で「経済発展は必要なのか」「お金があれば、幸せになれるのか」「何が正しくて、何が間違っているのか」をアダム・スミスから学ぶことができる。
ジェシー・ノーマン『アダム・スミス 共感の経済学』
アダム・スミスの評伝かつ思想解説書。「スミスの人柄も思想も、あまりにも理解されていない」という考えからスミスの生涯を追いながら、思想の成り立ちを解明していく。
『アダム・スミス『道徳感情論』と『国富論』の世界 』と似ており、道徳的立場からスミスの経済思想を理解していく入門書となる。
浜林正夫、鈴木亮『人と思想 アダム=スミス』
「人と思想」シリーズのアダム=スミス編。第一章でスミスの時代と生涯が、第二章でスミスの思想と学問が、第三章でスミスと現代との関わりが解説される。
スミスの思想と全体像が簡潔に描かれており、スミス像の大枠を捉えるのに適切な入門書である。
堂目 卓生『アダム・スミス『道徳感情論』と『国富論』の世界 』
第30回(2008年) サントリー学芸賞・政治・経済部門を受賞したアダム・スミス思想の入門書。
アダム・スミスの著作『道徳感情論』を通して『国富論』を読解していくことで通俗的な解釈を超えた新しいスミス像を目指す。非常におすすめ。
発展編
ニコラス・フィリップソン『アダム・スミスとその時代』
イギリスの研究者によるアダム・スミスの決定版評伝。アダム・スミスの生涯を追った入門書としてはこれが一番詳しく書かれているか。
400頁以上あり大著だが、詳細にアダム・スミスとその時代を知りたい人は本書がおすすめだろう。
中村隆之『はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで』
近代経済学の父として知られるアダム・スミスからの経済学の歴史を追った入門書。アダム・スミス、マルクス、ケインズらが登場し、経済という観点から現実といかに格闘したかが解き明かされる。
アダム・スミスというより、経済思想の全体像を掴みたい人におすすめである。
著作
『国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究』山岡洋一訳(2023年)
1776年に出版された経済学の古典であり、近代経済学の基礎を築いた作品である。
国富論という題名でも有名であるが、正式名称は『諸国民の富の性質と原因に関する研究』(An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations)である。
翻訳は他に、講談社学術文庫版(高哲男訳、2020年、全2巻)や岩波文庫版(全4巻)がある。







