J・S・ミルのおすすめ入門書・解説書を3冊紹介。

J・S・ミルのおすすめ入門書・解説書を3冊紹介。

ジョン・スチュアート・ミルを学ぶのにおすすめの本

 J・S・ミルの思想を学ぶといってもいろいろな段階があるので、超入門編から入門編まで難易度別に人気おすすめ著作を紹介することにした。

 J・S・ミルの思想を楽しみながら知りたいという人は入門編、J・S・ミルの思想を深く知りたいという人は入門編の著作から読むべしだ。自分のレベルに合わせて読んでみることをお勧めする。

 また、ベンサムの入門書は「ベンサムのおすすめ入門書・解説書」、ニーチェの入門書は「ニーチェのおすすめ入門書・解説書」、倫理学(功利主義)の入門書は「倫理学のおすすめ入門書・解説書」、世界のおすすめ哲学書は「本格的な人向けおすすめ世界の哲学書」で紹介している。ぜひこちらもご覧ください。

超入門編

『自由論』(まんが)

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 どんなに簡単を謳っている入門書でも字が多すぎて難しく感じたということがあるが今回はそんなことはない。なぜならまんがだからだ。

 本書はミルの代表作『自由論』をまんがにしたものである。舞台は19世紀イギリスのロンドン。孤児と学者の交流を描くストーリーの中で、『自由論』の核心に迫る。『自由論』のエッセンスを感じたい人におすすめ。

入門編

菊川忠夫『人と思想 J・S・ミル』

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 「人と思想」シリーズのJ・S・ミル編。最初の章でミルの生涯が、次の章でミルの思想が解説される。シンプルな概説書なので、ミルの全体像を把握したい人におすすめの入門書である。

関口正司『J・S・ミル 自由を探究した思想家』

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 没後150年を記念して書かれたミルの評伝。ミルの人生の過程の中で自問や試行錯誤を繰り返しながら、どのように思想が形成されていったかを分かりやすく読み解いていく。後半の章では『自由論』『代議制統治論』『功利主義』という三つの代表作を取り挙げ解説する。

 詳しく書かれているので、J・S・ミルを真に理解したい人には一番おすすめである。著者はまた『功利主義』『自由論』の翻訳者でもある。

著作(代表作)

『功利主義』

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 1861年発表。本書では、ベンサムが提唱した功利主義の理論を発展させ、ミル流の新しい功利主義の体系を打ち出した。

 翻訳は『J・S・ミル 自由を探究した思想家』を著した関口正司氏。

『自由論』

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 1859年に出版された、自由についての哲学的随筆。本書でミルは、自らの倫理的な体系である功利主義を社会と国家に適用することで、自由をどう扱うべきかについて論じていく。

 翻訳は『J・S・ミル 自由を探究した思想家』を著した関口正司氏。

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