ボーヴォワールの思想を学ぶのにおすすめの本
シモーヌ・ド・ボーヴォワールの思想を学ぶといってもいろいろな段階があるので、入門編から発展編まで人気おすすめ著作を紹介することにした。
ボーヴォワールの思想を楽しみながら知りたいという人は入門編、深く知りたいという人は発展編の著作を読むべしだ。自分のレベルに合わせて読んでみることをお勧めする。
また、他のおすすめ書物は「サルトルのおすすめ入門書・解説書」「メルロ=ポンティのおすすめ入門書・解説書」「カミュのおすすめ入門書・解説書」「バタイユのおすすめ入門書・解説書」「アーレントのおすすめ入門書・解説書」「倫理学(功利主義)のおすすめ入門書・解説書」「本格的な人向けおすすめ世界の哲学書」で紹介している。
ぜひそちらご覧ください。
入門編
村上益子『人と思想 ボーヴォワール』
人と思想シリーズのボーヴォワール編。ボーヴォワールの生い立ちから思想の解説、そして主要著作の解題へと進む。
ボーヴォワールの入門書自体がほとんどないので、簡潔に彼女の思想を知りたいならばこの一冊がおすすめである。
発展編
上野千鶴子『ボーヴォワール『老い』(NHK100分de名著)』
哲学者上野千鶴子によるボーヴォワールの『老い』についての解説。『老い』は確かにボーヴォワールの主著ではないが、老いについての問いは哲学としては珍しい。
それについて、ボーヴォワールと共に考えてみるのはいかがだろうか。
伊藤直『戦後フランス思想ーサルトル、カミュからバタイユまで』
第二次世界大戦後にフランスで活躍した作家や思想家を紹介した本書。彼らには哲学と文学を相互に越境しながら独自の思想を紡ぎ上げていったのだが、その軌跡を丹念に追う。
第三章がボーヴォワールの章である。戦後フランス思想としてボーヴォワールの思想を理解できる一冊となっている。
著作
ここからは最新の翻訳状況を紹介していきたい。興味のあるものから手に取って読んでみることをお勧めする。
『第二の性』
いわゆるボーヴォワールの主著。なかなか新訳が出なかったのだが、2023年に河出文庫から発売された。全3巻本。
大著だが、女性の性の歴史(事実と神話)からボーヴォワールの時代の女性の在り方(体験)までを考察しており、一度は読んでみたい著作である。




