空海・真言宗のおすすめ入門書・解説書を7冊紹介。

空海・真言宗のおすすめ入門書・解説書を7冊紹介。

空海・真言宗を学ぶのにおすすめの本

 空海の思想を学ぶといってもいろいろな段階があるので、入門編から発展編まで難易度別に厳選して人気おすすめ著作を紹介することにした。

 空海の思想を楽しみながら知りたいという人は超入門編、空海の思想を深く知りたいという人は入門編の著作から読むべしだ。自分のレベルに合わせて読んでみることをお勧めする。

 また、親鸞の入門書は「親鸞のおすすめ入門書・解説書」、道元の入門書は「道元のおすすめ入門書・解説書」、ニーチェの入門書は「ニーチェのおすすめ入門書・解説書」、日本の哲学書のおすすめは「日本の哲学書おすすめ名著」で紹介している。ぜひこちらもご覧ください。

超入門編

『空海 (コミック版日本の歴史)』

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 空海の伝記漫画。漫画で空海の生涯を追うことができる。

 コミックなので誰でも読みやすい。空海がどのような人物だったのか、当時の日本の状況はどうだったのかなど手軽に知りたい場合はこの漫画がおすすめである。

おかざき真里『阿・吽』

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 比叡山延暦寺の開祖最澄と弘法大師空海の二人を主人公に、その人間ドラマを描いたマンガ。全十四巻である。

 もちろん史実にのっとっていないファンタジー要素もあるが、それによって逆に楽しめる。内容も面白く、この表紙の絵を見て魅力的だと思った人は、空海関係なしに読んでみてはいかがだろうか。

入門編

『眠れないほど面白い 空海の生涯:1200年前の巨人の日常が甦る!』

 空海の生涯を物語調で描いたもの。小説みたいな文体の柔らかさがあるので非常に読みやすい。簡単に文章で空海の生涯を追いたい人におすすめ。

加藤精一『空海入門』

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 歴史上の人物として空海の生涯と思想を概説したもの。個人的な思い入れもこみで書かれた入門書も多いなか、なるべく客観的な立場で書くことを試みた入門書となる。

 著作に関しては『三教指帰』『弁顕密二経論』『秘蔵宝鑰』を解説。第一章で生涯が、第二章で著作が、最後の章「空海と現代」で、空海の現代的意義が解説される。

ひろさちや『空海入門』

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 いまだに読まれ続けているロングセラー『空海入門』。空海の生涯がわかりやすく書かれている。

土居夏樹『はじめての「生と死から学ぶ空海の思想」入門』

 「私が存在する意味」を空海の思想から学んでいこうとする本。空海の思想が実践的に生死に対してどのように活かせるかが解説される。

 独特な空海の思想入門書であり、空海の著作だけでなく仏教の経典や論書なども数多く登場するので、若干仏教や密教の思想について知っておく必要がある。それらも解説があるのだが、他の入門書に比べてやや難しめだといえるだろう。

発展編

竹村牧男『空海の哲学』

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 空海の思想の核心は「即身成仏」にあるという見方から、天才空海の思想の全貌を明らかにする。

 前半で空海の生涯や密教が紹介され、後半で即身成仏の思想として『即身成仏義』を読解していく。詳しく空海の哲学の核心に迫ってみたい人におすすめの著作。

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